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決算書はどの順番で読めば、企業の成長を判断できますか?

8月30日
読了時間: 5分

こんにちは、KABU-ACAの神谷です。

決算書を前にして、「どこから読めばいいのか分からない」と感じたことはありませんか。ページ数が多い資料を最初から読んでも、企業の重要な変化を見つけられるとは限りません。

私が企業を判断するときは、通期業績予想と市場予想、四半期業績、利益構造、成長要因、その継続性という5つの順番で確認します。この順番を守ると、数字を眺めるだけではなく、企業がこれから成長できるかまで考えられます。

動画「決算書の読み方|株で判断するための5つの順番」でも、実際の数字を使って説明しています。


決算書は最初から全部読む必要がありますか?

結論から言うと、最初から全部読む必要はありません。通期業績予想と四半期業績を調べるだけなら、株探やマネックス証券の銘柄スカウターの方が早く、過去との比較もしやすいです。

決算短信や決算説明資料を開くのは、数字を確認した後です。私が決算資料で知りたいのは、「何で利益を稼ぎ、なぜ伸び、その理由が今後も続くのか」です。


①通期業績予想と市場予想は何を比べますか?

会社が発表した通期業績予想と、アナリスト予想の平均であるコンセンサスを比べます。差があれば、会社と市場のどちらが強気なのか、なぜ予想が違うのかを調べます。

2026年7月時点のアドバンテストでは、期初の通期営業利益予想6,275億円を第1四半期に8,460億円へ上方修正しましたが、市場予想は8,703億円でした。大幅な上方修正でも、市場はさらに上を見ていたのです。

決算が良いか悪いかは、前年との比較だけでは決まりません。市場が事前に何を期待していたかまで確認してください。


②四半期業績では何を確認しますか?

売上高と営業利益の金額だけではなく、伸び率を並べて確認します。利益の伸びが売上高の伸びを上回っていれば、企業の稼ぐ効率が改善している可能性があります。

同じアドバンテストの例では、売上高が39.3%増えたのに対し、営業利益は53.3%増え、営業利益率も47.0%から51.7%へ上昇しました。

ただし、1四半期だけでは判断しません。成長率の加速・減速から株価を読む方法を使い、複数の四半期を並べて流れを確認します。


③企業の利益構造はどこを見れば分かりますか?

ここから決算短信と決算説明資料を使います。この2つに明確な使い分けはなく、事業別の利益が分かりやすく書かれている方を見てください。

最初に探すのは、売上高が最大の事業ではなく、利益への貢献が最も大きい事業です。その事業の利益率と成長率を確認し、会社全体の利益をどれだけ動かしているかを考えます。

事業構成・成長率・製品力から企業を見分ける方法でも説明していますが、小さな事業が急成長していても、全社利益への影響が小さければ企業評価を大きく変えるとは限りません。


④成長した理由はどう調べますか?

決算説明資料や質疑応答には、なぜ売上高や利益が伸びたのかが書かれています。値上げ、販売数量、新製品、需要拡大のどれが数字を動かしたのかを読みます。

「利益が増えた」で止めず、どの事業が、何によって、どれだけ伸びたのかまで自分の言葉で説明してください。私は、会社の説明と数字が一致しているかを確認します。


⑤成長理由が今後も続くかはどう判断しますか?

最後に、その成長理由が一時的なものか、来期以降も続くものかを判断します。顧客の設備投資、受注、競合、規制、為替など、成長を支える条件と止める条件の両方を見ます。

一過性の利益というのは、投資家は全く評価しません。


今後も続くという確信が必要です。


それは、決算説明書や決算単身の内容をしっかり読んで、その経営者が今の状態についてどう説明しているかというページを探して、その来期に向けた数字の確信というのを持ってほしいです。今の成長性というのが今後も続くという確信が持てる企業だけを候補として持っておくべきです。

ここで大切なのは、「伸びている会社」と「これからも伸びる会社」は同じではないということです。株価を動かす「業績・還元・期待」の見方と組み合わせ、市場の期待がすでに株価へ織り込まれていないかも確認します。


投資家はどの順番で確認すべきですか?

私が決算を見る順番は次の5つです。

・通期業績予想とコンセンサスの差

・四半期ごとの売上高・営業利益・利益率

・最も利益に貢献している事業

・その事業が成長した具体的な理由

・成長理由が来期以降も続く条件


①と②は短時間で確認できます。時間を使うべきなのは、③から⑤です。企業の稼ぎ頭と成長の理由、その継続性まで説明できて、初めて決算書を投資判断へつなげられます。

決算書は、数字を暗記するための資料ではありません。私は、企業の利益を動かす中心と、次の決算でも成長できる根拠を探すために読みます。同じ順番で繰り返し確認し、感覚ではなく数字と理由で企業を判断していきましょう。


決算書の読み方について、よくある質問は何ですか?


決算書を読む前に何を確認すればいいですか?

株探や銘柄スカウターで、通期業績予想、コンセンサス、四半期ごとの売上高と営業利益を確認します。


決算短信と決算説明資料はどちらを先に読みますか?

順番に決まりはありません。事業別の利益構造と成長理由が分かりやすく載っている方から読みます。


好決算なのに株価が下がるのはなぜですか?

業績が市場予想に届かなかったり、成長率が減速したりすると、好決算でも株価が下がることがあります。


成長の継続性は何を見れば判断できますか?

顧客の投資計画、受注、需要、競合、規制などを確認し、現在の成長理由が来期も続くかを判断します。


決算書で本当に知りたいのは、過去の数字ではなく、企業が次も成長できる理由です。最初からすべて読もうとせず、5つの順番で企業の変化を追ってみてください。


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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の見解であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。

 
 
 

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