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【株式投資 やり直し】40代・50代必見!四季報で個別株を選び抜く『10秒スクリーニング』

更新日:8月17日

会社四季報の読み方
会社四季報の読み方

はじめに:なぜ、私が会社四季報の読み方を解説するのか?


この記事は、株式投資歴20年、個人投資家として資産を築いてきた神谷拓が執筆しています。


私は証券会社勤務の経験はなく、皆さんと同じ普通の個人投資家です。


過去に投資で失敗を経験し、損失回復を目指す中で、短期的な売買ではなく、企業の成長に着目するファンダメンタルズ分析へと投資軸をシフトしました。その結果、10年で資産を約10倍、直近3年間で+82%のリターンを達成しました。


現在、私は「40代 50代株式投資をやり直したい」と考える方々に向け、再現性のある企業分析を指導しています。


あなたもこう感じていませんか?


  • 四季報を買ったけど、どう読めばいいのか分からない

  • 1ページ1ページ読むのがつらくて、結局使っていない

  • 銘柄の選び方が感覚的で、自信が持てない


実はこうした悩みは、投資初心者だけでなく、中級者にも非常に多いのです。


これらの悩みは、株式投資初心者から中級者へとステップアップする多くの方がぶつかる壁です。私自身もかつて、まったく同じ悩みを抱えていました。


株でもうけるぞーと気合を入れて本を開き、がんばって最初から読み始めるのですが、5分で眠くなり、魂が体から幽体離脱、夢の世界へ。

そして、本棚の肥やし、そして、漬物石化していくというのが四季報というものだと思っておりました。 しかし、投資家にとって四季報ほど有益な雑誌はありません。世界を見渡しても3900社も一冊の雑誌で網羅しているというものはなく、ぜひアメリカ株版も作ってほしいと思ってるくらいです。


(アメリカ株の四季報(実質二期報)がありますが、網羅している銘柄は800社だけです)


もう挫折しない!四季報を「宝の地図」に変える方法


重要ポイント:四季報は「読む」のではなく、「めくる」


3,900社を1社ずつじっくりと読むのは非現実的です。3900社を一つ一つ見ていたら、しっかり見るのに時間がかかりすぎて、次の四季報がでてきてしまいます。


四季報は、無数の銘柄の中から「これは!」というお宝銘柄を効率的に探し出すための、“第一次スクリーニング”に使いましょう。


つまり、良さそうな銘柄をリストアップすることを目標に使う。


そのために四季報は読むのではなく、めくるのです。一つの会社10秒です。ささっと進んでいく、それが四季報の使い方です。


「一社10秒でチェック」できる具体的な5つの視も紹介していきます。


この記事の構成




1. 四季報とは?


会社四季報とは、東洋経済新報社が年4回発行する株式投資情報誌で、約3900社の上場企業情報を網羅した資料です。


企業の業績予想、事業内容、財務データ、株価指標などが掲載されており、プロの投資家も利用する情報源です。 さきほども述べましたが、四季報は投資家の強い味方です。投資家が見落としている銘柄に出会うことができます。 私は誰も買っていない銘柄を買うのが結構好きなので四季報は非常に重宝しております。


2. 四季報の読み方で失敗する人の共通点


最も多い失敗は、一社ずつ細かく読み込もうとすることです。3900社もあるため、読み終わる頃には次の号が出てしまいます。写経してる方もいるらしいですが、一般の方にはお勧めしません。

注意してほしいポイントは、四季報に載っている情報はすでに市場で知られている公開情報なので、それだけで他の投資家に差をつけることはできません。つまり、これだけでは勝つことはできません。

四季報はあくまで第一次スクリーニングに使ってください。


3. 四季報スクリーニングの4ステップ【10秒でOK】


四季報は、「読む」より「パラパラめくって良さそうな銘柄を拾う」ために使います。以下の4項目を、一社あたり10秒-20秒程度でチェックするのがコツです。


  1. チャートが右肩上がりか?

  2. 業績(売上・利益)が前年より伸びているか?(特に営業利益成長)

  3. PERが割安か?

  4. 業績記事も読む(直近の業績に関係ありそうなことがないか)

  5. 何をしている会社か、事業内容がわかるか?


四季報の内容
四季報で見るべき場所

会社四季報より参照



このステップで良さそうな銘柄をピックアップし、その後の深掘り分析につなげます。


1のチャートについてですが、基本は右肩上がりのものをピックアップします。特に直近半年くらいで最高値を取っているものを選んでください。この時点で3分の2の銘柄が脱落します。


2の業績についてですが、見て欲しいのは下記の網掛けの部分です。



業績予想を見る
業績を見ろ!

この網掛けの部分は、会社四季報の記者が予想している業績予想です。これが強気の会社をみてください。特に営業利益の成長率が目覚ましいものです。もちろん、売上高も伸びているのが望ましいです。こういう会社はなにか過去の比べて会社の中や市場で変化が起こっている可能性があります。


ちなみに一番下の「会23.3予」書いてあるのが会社が発表している業績予想です。そっちは見なくていいのか?と疑問に思うかもしれませんが、見る必要はありません。なぜなら、会社四季報の予想というのは、証券アナリストの予想数値、つまり、投資家のコンセンサスの数字です。投資家はこちらの数字を見て今の株価を算出しています。


3のPERは最新の数字をみてください。これが営業利益成長率と比べて、割安なもの。つまり、論理的ではないのですが、PERが15倍だったら、営業利益成長率は30%とかになっているものです。営業利益成長率30倍 > PER15%みたいなものです。

PERは表面的に見るのではなく、常に成長率に比べてどうなのかを確認してください。


4の記事ですが、これは直近の業績に確認ありそうなのらチェックしておいてください。直近の業績というのは、ここ1年くらいに業績寄与するものです。

3年後に新工場建設なんかは意味がないです。そんな未来なことは投資家は株価に織り込んだりしませんので、直近一年もうすぐ新製品が出るとか、でっかいプロジェクト受注しているとかそんな内容です。

ちなみに、5番の「何をしている会社か?」ですが、自分がわからない業界には近づかないほうがいいです。

たとえば医薬品です。医薬品の分野は専門性がとても高いです。様々病気の治療薬について四季報も解説をしてくれていますが、それがどれだけすごいことなのか、利益への影響かがわからないと思います。私もわかりません。 そういう自分が理解できないビジネスをしている銘柄には近づかないでください。


話は戻りますが、条件に合致するものに下記のイメージで付箋をつけてください。

四季報に付箋をつける
四季報に付箋をつける

あとで見返せるようにしてください。四季報は2週目もあります。

2週目は付箋をつけたものをみる
付箋をつけたものを再度チェック


一度、やってみるとたくさん付箋がついてしまいますので、2週してみてください。

2週目は付箋をつけたものだけをみます。 1週目でだいたい自分の中で基準が出来上がっていますのでさらに選別できるようになります。

できれば頑張って、30銘柄程度を最終的に選別するようにしてほしいです。

(30銘柄にする理由は、次の業績を細かく分析していくのですがその工程が労力がかかるためある程度ここで無理矢理にでも選別しておきたいというのが理由です)


4. セクターの流れを読むことも重要


四季報を読み進めていくと、「この業界は業績が良い」「この業界は不調」といったセクターの傾向が見えてきます。 同じ業界の銘柄にたくさん付箋がつくのがわかると思います。それはとても重要なサインです。


  • 同じ業界で良い決算が続く:業界全体が追い風

  • 同じ業界で悪い決算ばかり:避けるべき分野


銘柄だけでなく、「業界の波」に乗ることで、投資判断の精度が高まります。

投資の世界では個別の銘柄の前に、セクター(業種・業界)というものが重要ですので注目するようにしてください。


5. よくある質問(Q&A)


Q. 四季報だけしっかりと読んでおけばいいですか?

A. ダメです。四季報はあくまでスクリーニングまで。決算資料やIR情報による“深掘り”が必要です。


Q. 四季報のデジタル(ウェブ版)でもいいですか?

A. スマホやパソコンでも見ることはできますが、本タイプが一番使いやすいです。特にスクリーニングには本が有効だと思います。「ペラペラめくって探す。」これができるのが紙の強みです。


Q. 会社四季報プロ厳選500銘柄という雑誌もありますがこれはどうですか?

A. 基本ダメです。誰がが厳選した銘柄を買うのはやめてください。四季報のいいところは一般の投資家が気づいていない銘柄を探せるところです。(極端なはなし、プロ厳選のように、"有名"になってしまった銘柄にうまみはないです)


6. まとめ:読み方次第で投資の景色が変わる


  • 四季報は「読む」のではなく「めくる」

  • 目的は「良さそうな銘柄のスクリーニング」

  • 一社10秒、5つの視点で効率的にチェック

  • セクター全体の流れも見える

  • 30銘柄程度選ぶ

  • その30銘柄を決算書をみて詳細分析(財務分析、企業分析)していく


私は、これまで多くの投資家が「四季報を読むのがつらい」「使い方がわからない」と悩んでいるのを見てきました。でも、コツをつかめば、四季報は「宝の地図」になります。


投資は、知識と習慣の掛け算です。正しい順序で学べば、失敗からやり直すことも可能です。


とにかく四季報はじっくりみない、めくること。そしてリストを作ってください。まずはそこからです。

そして、そのリストアップした銘柄を詳細に分析をしてみてください。そこまでして他の投資家と差をつけることができます。


いかがだったでしょうか、会社四季報、奥深いですよね。


あなたもまずは四季報の1ページをめくることから、始めてみませんか?



神谷拓からのメッセージ


かつて私自身がそうだったように、投資の失敗は、老後資金資産形成への大きな不安につながります。しかし、正しい知識と分析力があれば、誰でも株式投資損失回復を目指し、資産を守り育てることができます。

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