【投資の真実】ファンダメンタルズ分析 vs テクニカル分析|なぜ“勝ち組”は企業分析を重視するのか?
- 神谷拓
- 8月5日
- 読了時間: 7分
更新日:8月10日

はじめに:株式投資歴20年の私が「今」伝えたいこと
こんにちは!KABUACA(カブアカ)講師、神谷拓です。私自身、株式投資歴20年、これまで100人以上の方の個別指導を通じて、たくさんの投資家さんと向き合ってきました。
「インデックス投資はしてるけど、個別株だと全然儲からない…」
「テクニカル分析の本を読んでも、結局どうしたらいいか分からない…」
もしあなたがそう感じているなら、今日の話はきっとあなたの役に立ちます。なぜなら、私は若い頃、テクニカル分析にのめり込み、大損ばかりしていた「ダメ投資家」だったからです。
ファンダメンタルズとテクニカル、役割の違いを例で理解する
株式投資には、主に2つの分析手法があります。
ファンダメンタルズ分析:企業の業績、財務状況、将来性などを分析し、「企業の本質的な価値」を見極める手法です。決算書や有価証券報告書を読み解くことが必須となります。一見とっつきにくく感じるのがファンダメンタルズ分析です。(やってみると、すぐ慣れますけど)
テクニカル分析:チャートの形や過去の株価の動きから、市場の心理を読み取り、「短期的な株価の動向」を予測する手法です。移動平均線やトレンドラインなどが代表的です。
この2つを混同すると、投資はうまくいきません。それぞれの役割を、分かりやすい例えで説明しましょう。
ファンダメンタルズ分析は、車の「目的地」を決めることです。 「この会社は将来性があるから、3年後にはきっと成長しているだろう」と確信を持つこと。これがファンダメンタルズ分析です。どれだけ優れた車(テクニカル分析)に乗っていても、目的地(ファンダメンタルズ)がなければどこへも行けません。
一方、テクニカル分析は、目的地へ向かう「最適なルート」を見つけることです。 「今は一時的に渋滞(下落)しているから、少し待ってから出発しよう」とか、「今ならスムーズに進めそうだから、アクセルを踏み込もう」と判断すること。これがテクニカル分析です。目的地が決まっていても、渋滞に巻き込まれていては時間が無駄になります。
このように、
ファンダメンタルズ分析は中長期の株価の方向性を決めるものであり、
テクニカル分析は短期的な「買い時」を見極めるためのツールなのです。
若かりし日の私が「テクニカル分析」で負け続けた話
実は、私も投資を始めたばかりの頃は、この2つの役割を完全に勘違いしていました。「チャートだけ見ていれば勝てる!」と信じ込み、テクニカル分析一辺倒でした。
当時、よく耳にしたのが「ダウ理論だ!」とか「エリオット波動だ!」といった波の分析です。チャートを見て「これが第1波、これが第2波、次は第3波が来るぞ!」と目を皿のようにして研究していました。

しかし、やってみた方は絶対わかると思うのですが、これがさっぱり分からない。人によって見方が違うんです。ある人は「ここが第1波だ」と言い、別の人は「いや、第2波からだ」と主張する。これでは分析として一貫性がなく、再現性もありません。
ダウ理論やエリオット波動なんて、天才的なセンスを持つ人なら使いこなせるのかもしれませんが、私たち凡人にはあまりにも不向きです。
他にもMACDやストキャスティクス、一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、有名な指標はたくさんあります。これらは決して難解ではありませんが、多くの個人投資家が同じようにこれらの指標を見て、「買おう」「売ろう」と判断し始めると、それだけではもはや優位性のある分析とは言えません。
誤解を恐れずに言えば、テクニカル分析で「チャートのこういう形になったから上がる、下がる」というのは、一種の行動心理学的な要素で、「みんながそう思って買うから上がる」という、心理戦の結果に過ぎないのです。
最終的に私が辿り着いた「勝てる投資の黄金比率」
では、テクニカル分析は全く不要なのか?というと、そうではありません。
ただテクニカル分析にのめり込まないでください。テクニカルは人間心理を読む行為のため、あたるも八卦、当たらぬも八卦なところがあります。(って書くと、テクニカル派に怒られそう)
あくまで参考情報の一つで使用するようにしてください。
短期的な株価の変動は決して読むことはできないということを肝に銘じてください。
私の結論は、「ファンダメンタルズ分析8割、テクニカル分析2割」です。この比率こそが、あなたが投資で勝ち続けるための黄金律です。
ファンダメンタルズ分析(8割):長期的な株価の方向性を決める
株価は、企業が将来的に生み出す利益に反応して上昇します。つまり、長期的な株価の方向性を決めるのは、企業の利益成長なのです。
私は、決算書を徹底的に読み込み、「この企業の利益は今後、どのくらい成長しそうか?」を分析します。この分析によって、「この銘柄はこれから伸びる!」という確信を持つことができ、長期で安心して保有することができます。これが、投資で勝つための土台となるのです。
テクニカル分析(2割):短期的な「買い時」を見極める
テクニカル分析は、短期的な株価の上げ下げを予測するのに使います。私は、複雑な分析手法は一切使いません。
私が使うのは、移動平均線、トレンドライン、ローソク足、そして出来高のたった4つだけです。
「え、それだけでいいんですか?」と思うかもしれませんが、十分です。
特に移動平均線はみんなが見ている足の長さを使ってください。自分の独自の14日足平均とか私は作ってましたけど、それはみんなが見ていないの機能しません。
また、出来高はテクニカルではありませんが、投資家の心理を測る重要な指標であり、テクニカル分析と組み合わせて使うことで、より精度の高い判断ができます。
ファンダメンタルズ分析で「この企業は長期的に伸びる」と確信した銘柄に対して、テクニカル分析で日足を使って、短期的に買い時を図っています。
なぜ“勝ち組”は企業分析を重視するのか?
なぜ、多くの成功している投資家がファンダメンタルズ分析を重視するのでしょうか?それは、再現性のある投資判断ができるからです。
テクニカル分析が「みんなの心理」に依存するのに対し、ファンダメンタルズ分析は、企業の確固たる「事実」に基づいています。
例えば、「この会社は画期的な新製品を発表し、今後3年間で売上が毎年20%伸びる見込みだ」という事実があれば、市場が一時的に暴落しても、その会社への評価は揺らぎません。
株価が下がったとしても、それは一時的な買い増しのチャンスと捉えられます。
しかし、テクニカル分析だけで投資していると、市場全体が下落したときに「これはトレンド転換だ!」と慌てて損切りしてしまい、大きな利益を逃してしまうことになりかねません。
ファンダメンタルズ分析は、短期的な変動や感情に流されず、長期的な視点を持って投資を続けるための「羅針盤」なのです。
まとめ:バスケットボールと同じで、「基礎の基礎」が一番大事(このネタがわかる方は私と同世代です)

株価は長期的には企業の利益の方向に伸びていきますが、短期的には人間の心理でほぼ動きます。この心理を予測するテクニカル分析は、あくまで短期的な「タイミング」を測るためのものです。
もし、ファンダメンタルズ分析という「地図」がなければ、テクニカル分析も、ただ闇雲に道を進んでしまうことになります。
バスケットボールの練習と同じで、複雑なテクニックの前に、まずはパスやドリブル、シュート、リバウンドといった「基礎の基礎」を徹底的に追求することが上達への近道です。
投資も同じです。複雑な理論に惑わされず、まずはファンダメンタルズという土台を固め、その上でシンプルなテクニカル分析を組み合わせていく。
この「黄金比率」こそが、私が20年の投資人生で辿り着いた、あなたを「勝ち組」へと導く唯一の方法です。
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