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ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はどう使い分ければいいですか?

2025年8月5日
読了時間: 8分

更新日:8月30日

ファンダメンタルズ分析
あなたはファンダ派?テクニカル派?

こんにちは、KABU-ACAの神谷です。


「インデックス投資はしているけれど、個別株ではなかなか結果が出ない」「テクニカル分析の本を読んでも、結局どうすればいいのか分からない」と感じていませんか。


私自身、株式投資を始めた頃はテクニカル分析にのめり込み、大きな損失を何度も経験しました。だからこそ、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の役割を分けることが、個別株では大切だと考えています。


私の使い分けは、ファンダメンタルズ分析8割、テクニカル分析2割です。企業の利益成長を先に調べ、最後にチャートで株価の位置やタイミングを確認します。


ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は何が違いますか?


ファンダメンタルズ分析は、企業の業績、財務状況、事業内容、将来性などを調べ、企業が今後どのくらい利益を伸ばせるかを判断する方法です。決算書や決算説明資料、有価証券報告書などを使います。


テクニカル分析は、チャートの形や過去の株価、移動平均線、出来高などから、現在の株価の位置や投資家心理を確認する方法です。企業価値そのものを調べる分析ではありません。


この2つを混同すると、何を根拠に企業を選び、何を根拠に売買時期を考えているのか分からなくなります。それぞれの役割を、車に例えて説明しましょう。


ファンダメンタルズ分析は、車の「目的地」を決めることです。「この会社は利益を伸ばせるから、中長期で成長しそうだ」と判断することが、投資先を選ぶ土台になります。どれだけ道に詳しくても、目的地が決まっていなければ、どこへ向かえばよいか分かりません。


一方、テクニカル分析は、目的地へ向かう「ルートの混み具合」を確認することです。「今は渋滞しているから少し待とう」「株価の流れが変わってきた」と考える材料になります。目的地を決めるものではなく、向かう途中の状況を見るものです。


なぜ私はテクニカル分析だけでは判断できなかったのですか?


投資を始めたばかりの頃、私は「チャートだけを見ていれば勝てる」と信じ、テクニカル分析一辺倒でした。


当時、よく耳にしたのがダウ理論やエリオット波動です。チャートを見て、「これが第1波、これが第2波、次は第3波が来るぞ」と目を皿のようにして研究していました。


エリオット波動
エリオット波動拳!!

しかし、実際にやってみると、これがさっぱり分からない。ある人は「ここが第1波だ」と言い、別の人は「いや、第2波はここからだ」と言います。見る人によって数え方が違い、私は安定した判断につなげられませんでした。


ダウ理論やエリオット波動を使いこなす人もいます。ただ、少なくとも私の場合は、解釈の違いが大きい分析だけで再現性のある判断を作ることはできませんでした。


ほかにもMACD、ストキャスティクス、一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、有名な指標を一通り試しました。これらの指標にはそれぞれ役割がありますが、多くの投資家が同じ指標を見ているため、指標が示した形だけで株価の方向を当て続けることは簡単ではありません。


テクニカル分析には、「多くの投資家が同じ形を見て、同じように行動する」という心理的な要素があります。だから役に立つ場面はありますが、それだけで企業を選ぶことはできません。


テクニカル分析は不要なのですか?


テクニカル分析が不要ということではありません。私は、企業を選んだ後の参考情報として使っています。


ただし、テクニカル分析へ比重を置きすぎないようにしています。短期的な株価の変動を正確に当て続けることは難しく、チャートの形だけで判断すると、企業の利益成長という土台が抜けてしまうからです。


私の基準は「ファンダメンタルズ分析8割、テクニカル分析2割」です。これは全員に当てはまる公式ではなく、私が分析の優先順位を崩さないために使っている比率です。


ファンダメンタルズ分析では何を確認しますか?


中長期の株価を支える重要な要素は、企業の利益成長です。私は決算書を読み、「この企業の利益は今後どのくらい成長しそうか」「なぜ利益が伸びているのか」を調べます。


見るのは会社全体の売上だけではありません。どの事業が最も利益に貢献しているのか、その事業の利益がどのくらい伸びているのか、成長した理由が今後も続きそうかを確認します。事業構成・成長率・製品力から企業を見分ける方法でも、この見方を詳しく説明しています。


例えば、ある会社が画期的な新製品を発表し、その製品によって利益が今後3年間、毎年20%伸びると見込まれるとします。大切なのは「新製品が出た」というニュースだけではなく、その製品がどの事業の利益へ、いつ、どのくらい貢献するのかを確認することです。


企業の利益が伸びる理由を理解していれば、市場全体の下落で株価が動いたときも、企業の成長に変化が起きたのか、それとも市場心理による変動なのかを分けて考えられます。


テクニカル分析では何を確認しますか?


私は複雑な分析手法を増やさず、移動平均線、トレンドライン、ローソク足、出来高の4つを中心に見ます。


「え、それだけでいいんですか」と思うかもしれませんが、私にはこれで十分です。テクニカル分析は企業を選ぶものではなく、現在の株価の位置や短期的な勢いを確認する補助だからです。


移動平均線は、多くの投資家が見ている一般的な期間を使います。私は以前、独自に14日移動平均線を作っていました。しかし、ほかの投資家がほとんど見ていない線では、市場心理を確認する目安として使いにくいと分かりました。


移動平均線ならみんなが見ている25日、50日or75日、200日。

トレンドラインは、私はブレイクアウトを中心に見ます。

ローソク足は、誰でも知っているような形、大陽線、大陰線などのベタベタなローソク足の基本の基をみています。


誰でも知っているテクニカル指標を使うということがとても重要です。なぜならテクニカル分析はみんながそうなると思っているからそうなるという大衆心理を利用した分析だからです。


さらに出来高は、株価の動きにどのくらいの売買が伴っているかを見る数字です。株価が動いていても出来高が少ない場合と、多くの投資家が参加している場合では、値動きの意味が違います。出来高が多い時の株価の傾向は、今後の株価を予測できるツールだと考えており、出来高も非常に重要な要素です。


ファンダメンタルズ分析で候補企業を選んだ後、日足チャートを使って株価の位置を確認します。売買タイミングを考えるときの視点として使い、企業分析の代わりにはしません。


なぜ企業分析を土台にすることが大切なのですか?


企業分析を土台にすると、自分がその企業を選んだ理由を言葉で説明できるからです。テクニカル分析は投資家心理の影響を受けますが、ファンダメンタルズ分析は企業の事業と利益という事実から考えます。


市場全体が下落したとき、チャートだけを見ていると「トレンドが変わった」と判断することがあります。しかし、企業の利益成長を確認していれば、会社の成長に変化が起きたのか、市場全体の下落に巻き込まれただけなのかを分けて考えられます。


ファンダメンタルズ分析は、短期的な値動きや感情に流されず、中長期の視点を保つための「羅針盤」です。


投資家は2つの分析をどの順番で使えばいいですか?


私が確認する順番は、市況→セクター→企業→テクニカルです。市場環境と資金が向かう業種を確認し、利益が伸びる企業を選び、最後にチャートで株価の位置を見ます。


個別株を分析する基本の流れも、この順番で説明しています。先に企業の目的地を決め、後からルートの状況を確認する。この役割を混同しないことが大切です。


ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析について、よくある質問は何ですか?


ファンダメンタルズ分析だけでも投資できますか?


企業の利益成長は判断できますが、株価の位置までは分かりません。チャートを補助的に見ると、売買時期を検討しやすくなります。


テクニカル分析だけでは企業を選べませんか?


チャートから株価の傾向は確認できますが、企業の利益や成長理由は分かりません。企業選びにはファンダメンタルズ分析が必要です。


ファンダメンタルズ分析では決算書のどこを見ますか?


最も利益に貢献する事業、その利益の成長率、成長した理由を確認します。理由が今後も続くかを自分で判断することが重要です。


テクニカル分析では何を見ればいいですか?


私は移動平均線、トレンドライン、ローソク足、出来高を中心に見ます。複雑な指標を増やすより、役割を明確にします。


投資の「基礎の基礎」とは何ですか?


左手はそえるだけ
基礎を練習してください

株価は中長期では企業の利益から影響を受け、短期では投資家心理にも動かされます。テクニカル分析は短期的なタイミングを考える材料になりますが、ファンダメンタルズ分析という地図がなければ、どこへ向かうのか分かりません。


バスケットボールの練習と同じです。複雑なテクニックの前に、まずパス、ドリブル、シュート、リバウンドという基礎を練習します。投資でも、まず企業の利益を調べる土台を作り、そのうえでシンプルなテクニカル分析を組み合わせることが大切です。


これが、私が20年の投資経験を通じて辿り着いた使い分けです。皆さんも分析方法を増やす前に、「この企業の利益はなぜ伸びるのか」を自分の言葉で説明できるか、確認してみてください。



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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の見解であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。


 
 
 

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