株式投資で月10万円稼ぎたいですがどうすればいいですか?
- 神谷拓
- 7月25日
- 読了時間: 8分
更新日:8月10日

こんにちは、この記事は、株式投資歴20年・100人以上の個別指導実績を持つ、KABUACA(カブアカ)の講師・神谷拓が執筆しています。
私は、個別株を中心とした実践的な企業分析と市況分析の指導を行っており、「投資で失敗した方」や「インデックス投資だけでなく個別株投資もやってみたいという方」に特化した講座を提供しています。
1.「株式投資で月10万円稼ぎたい!」
誰もが一度は抱く、魅力的な目標ですよね、私もそうでした。このブログを読んでいる読者もそうなんじゃないかと思います。
年間で計算すれば120万円。これは副業として最高、しかも不労所得!と思う方も多いでしょう。
この金額を継続的に稼げれば、生活は大きく変わり、毎年海外旅行もいける。自分のお小遣いも増える、ちょっといい居酒屋だっていけちゃう。わーお。
「投資資金が100万円あれば、年利10%で月10万円稼げるんじゃないか?」 そう思って、私も投資した時期がありました。とりあえず、毎日の出勤から逃れるためにはこれっきゃない。そうすれば嫌な上司の顔も見ないで済む。 残念ながら株式投資の世界はそんなに優しくありません。そして、損失の沼に沈んでいく(私も沈みました)そして、会社に出勤する羽目になる。 利益を得るチャンスの裏には、同じだけ損失を出すリスクも潜んでいます。
実際、月10万円を稼ぐということは、同じだけ「-10万円」となるリスクも50%あると考えてほしいのです。
この記事では、あなたが株式投資で月10万円、ひいては年間120万円という目標を達成するために、どのような考え方を持ち、何を学び、どう行動すべきかを、私の経験を交えながら具体的に解説していきます。
月10万円を目指す前に理解すべき株式市場の現実
まず、ぶっちゃけて言います。「月10万円」という月ベースでの比較的短期間の利益を追い求めることから卒業することが、成功への第一歩です。 月10万ではなくて、年間120万って考えてください。
同じじゃんって思うかもですが、全く違います。
短期投資は「ゼロサムゲーム」の世界
短期的に見ると、株式市場はまさにゼロサムゲームの世界です。誰かが利益を得れば、その裏では必ず誰かが損をしています。この構図を理解することが非常に重要です。短期売買の世界で利益を出し続けることは、並大抵のことではありません。
私は株式投資を始めて最初の10年間、ひたすらテクニカル分析にのめり込み、チャートとにらめっこしながら短期トレードをしていました。
「ブレイクアウト」という、ある一定の水準を超えたら買い、という手法で、保有期間は本当に短く、数週間から1ヶ月程度でした。
当時かっこいい投資家に憧れていた私は、スイングトレードにハマっており、ここで「売り!!買い!」なとそして、利益がどっかーんみたいなものに憧れていました。
一応、売上や利益が好調な優良銘柄、割安に見える銘柄など、一生懸命銘柄分析し、トレードを試みました。
しかし、結果は「勝ったり負けたり」でトータルで見ると負けている。っていうかめっちゃ負けてる。普通に数ヶ月で数十万飛ばしている。月10万円どころか、月-10万円。
逆に労働の意欲が湧いてくる始末です。(損失を取り返すぞー、労働で)

株の損失をカバーするために労働する。意味不明です。
「こんなに企業分析もしたのに、なぜうまくいかないんだ?」
当時の私は、そう頭を抱えていました。
(四季報だって読んだし、財務諸表も勉強した。こういう銘柄を買えって本に書いてあった!)

その理由は明確です。
短期の株価には、企業業績そのものが一切意味をなさないからです。
(とわかったものだいぶ先の話ですが。。。)
短期的な株価を動かすのは「人間心理」と「AI」
テクニカル分析に関する本を何冊も読み、実践で学び続けました。が、結論は短期では私は勝てない。
これは一部の天才だけが大多数のお金を奪っていくゲームだと確信しました。
そして自分は天才ではない。(←これ結論、重要ポイントです。)
短期売買の世界では、正直なところ、割安であるかどうかや、売上、利益といった企業の本質的な価値は、ほぼ意味がありません。
短期的な株価の動きは、かつての私のような「短期でお金を儲けたい」という人間の心理のみで動いています。
欲や恐怖といった人間心理は、予測することができません。
ごく一部の天才が、この短期ゼロサムゲームで勝ちをさらうことがありますが、それはあくまで「生存者バイアス」に過ぎません。
ほとんどの人が、この短期トレードの世界で継続的に勝つことはできません。特に近年はAIの参入もあり、短期トレードの世界はさらに厳しさを増しています。
最近のトレーダーは、Chatgptにチャート読み込ませて、売り買いしている人もいるくらいです。(この方法で勝てることはないと思いますけど)
株式投資の「王道」は長期視点での企業成長への投資
では、どうすれば株式投資で資産を増やし、年間120万円という目標に近づけることができるのでしょうか?その答えは、長期投資にあります。
長期といっても10年も20年もいりません、せめて1年くらいは我慢しましょう。
短期で売り買いするよりも、こちらの長期取引のほうが断然勝ちやすい。(天才じゃなくても勝てる!)
「そんなに待ってられないよ」と思う人もいるかもしれませんが、株式投資においてはまさに「急がば回れ」です。1年や2年で+100%、+200%といった利益を狙う方が、実は現実的なのです。
株価は「企業価値の再評価」で階段状に伸びる
なぜ長期投資が有利なのか?それは、株価というものが、企業の利益が上がっていくたびに、企業価値が評価し直されて上昇していくものだからです。
ものすごく簡単に言うと、企業の利益が2倍になれば、理論上、株価も2倍になるのが株価です。
ただし、ここには難しいポイントがあります。それは、「予測されている利益の2倍」になることが重要だということです。
例えば、企業の今期の予想利益が100万円だったとして、その予想が200万円に上方修正される必要がある、ということです。今の予想を「超えてくる」、あるいは「みんながそう思っているところから、さらに2倍になる」といった時に、理論上は株価も2倍になります。
(これができるのようになるには業績分析の知識が必須です。)
そして、株価というものは、比例直線的に伸びるものではありません。
株価は階段のような形で伸びるのが普通です。
株価が上がる時は突然上がり、しばらく停滞し、そしてまた上がる、ということを繰り返します。これは、企業の決算発表などによって企業価値が評価し直され、株価の水準が一段上がる、という動きによるものです。
そのため、月単位の利益に一喜一憂するのではなく、
年トータルで120万円を稼ぐという気持ちで臨んでください。
継続的に利益が出せる企業に注目し、長期的な視点で投資をすべきなのです。
株式投資中級者が「本当に学ぶべきこと」
短期トレードで多くの失敗を経験した私が、最終的にたどり着いたのは、「優れた企業を深く分析し、その成長に投資する」という考え方です。
この方法こそが、急がば回れで、年間120万達成する。最も近道です。
あなたが天才なら短期でもOKですが、天才というもは1000人とか、10000人に一人です。
カブアカは、「投資で失敗した方」や「インデックス投資だけでなく個別株投資もやってみたい」という株式投資中級者のあなたをサポートします。
具体的に学ぶべき点は以下の通りです。
1. 実践的な企業分析の学び方
企業の将来性を見極めるには、企業分析のスキルが不可欠です。私は簿記の専門知識はありませんが、会計の知識を活用し、決算短信や決算説明資料を徹底的に読み込み、企業の状況を深く理解することを重視しています。売上や利益が継続的に伸びているか、キャッシュフローは健全か、事業戦略に独自性があるかなど、企業の「稼ぐ力」を総合的に評価する目を養いましょう。これが、まさに財務分析の学び方の肝となる部分です。
2. 個別株の選び方と企業価値を見極める講座
長期投資で成功するためには、優良な個別株の選び方が何よりも重要です。表面的な株価指標だけでなく、その企業が持つ明確な競争優位性、説得力のある経営戦略、そして業界における確固たる立ち位置といった定性的な要素も深く分析することが成功の鍵となります。カブアカの個別株の選び方に関する講座では、これらの企業価値を見極めるための実践的な方法を学ぶことができます。
3. 投資の失敗から学び、やり直すためのマインドセット
株式投資において、失敗は誰にでも起こり得ます。大切なのは、その失敗から何を学び、どのようにやり直していくかです。感情的な売買を避け、冷静に状況を分析し、長期的な視点を持ち続けること。ポートフォリオの分散や損切りルールを徹底し、常に「学び続ける姿勢」を養うことが、次の成功へと繋がります。カブアカでは、投資で失敗した経験を持つ方が、もう一度自信を持って投資に取り組めるよう、具体的なやり直し方についてもサポートしています。
「株式投資で月10万円稼ぎたい」というあなたの思いは、決して間違っていません。しかし、その目標達成には「短期で一攫千金」という幻想を捨て、地道に企業分析や個別株の選び方といった本質的なスキルを身につけることが不可欠です。
カブアカでは、株式投資中級者のあなたが、より高度な投資スキルを習得し、着実に資産を増やしていくための実践的な講座を提供しています。本物の投資スキルを身につけ、あなたの目標を現実のものにしてください。











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