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【FAQ】低PER株(割安株)を買っても株価があがりません、なぜしょうか。

低PER(割安株)はあがらない
低PER株はなぜ上がらない?

はじめに: 「割安」だから買う、その判断が危険なワケ


こんにちは!KABU-ACA講師、神谷拓です。


もしあなたが今、「株価が安い銘柄を買いたい」と考えているなら、少し待ってください。 新NISAでインデックス投資から個別株へと踏み出したものの、投資判断に自信がない…。

そんな株式投資初心者・中級者の方に、今日はぜひ知ってほしいことがあります。それは、老後資金資産形成に欠かせない、『銘柄選び』の真実です。


低PERの株が良い、割安な株が良いと言われて、株を買ったけど全く上がらない。それどころか、下がっていくという経験をしたことはないでしょうか。


投資の神様ウォーレン・バフェットも、「本来の価値よりも安いものを買え」と語っています。しかし、その「安いもの」をどう見極めるか、多くの人が勘違いしています。


今回は、「割安、割高、どう判断する?」という誰もが抱く疑問に、私の苦い失敗談を交えてお答えします。


Q1. 割安株ってどうやって見つけるんですか?


A. 投資の世界では、株価の割安性を示す最も重要な指標の一つにPER(株価収益率)があります。このPERが低いほど、「割安」だと考えられています。


【PERとは何か?】


PER(倍)= 株価 ➗ EPS(一株あたりの利益)


PERは、「投資した資金を、企業の利益で何年で回収できるか」を示す指標です。


例えば、ある企業が1年間で1株あたり100円の利益(EPS)を上げていて、株価が1,000円だとします。この場合のPERは10倍(1,000円 ÷ 100円)となり、投資した金額を10年で回収できる計算になります。


PER以外にも、PBR(株価純資産倍率)など、資産から見る割安指標があります。

PBRは使い方が大変難しい指標です。ウォーレンバフェットさんは会社の資産からその会社が割安であるかどうか判定していますが、それは詳細な貸借対照表の分析が必須です。


なぜそれが難しいか?


なぜなら、簿価の資産とその資産の実際の金額の差がわからないといけません。それは個人投資家ではかなり辛い作業と言えるでしょう。


そのため、私はPERをメインで使うことを推奨しています。


しかし、PERという超重要指標は、表面的な使い方だけではまったく意味がありません。


Q2. なぜ低PER株を買っても儲からないんですか?


A. 私も駆け出しの頃、東洋経済の「低PERの割安企業リスト」を鵜呑みにして大失敗した経験があります。


大学生の頃、ある企業でアルバイトをしていたのですが、その会社に関連する雑誌や新聞をピックアップして冊子にまとめる仕事がありました。そのときに見つけた雑誌の中に、東洋経済があったんです。


その雑誌の中にあった低PER、割安企業リストをこっそりコピーして家に持ち帰ったのを今でも鮮明に覚えています。私は、そのリストを宝の地図のように大事に保管し、お金ができた時に、割安上位で買えそうな金額のものを買ってみました


しかし、結果は散々でした。株価はどんどん下がり、まったく儲からないどころか、投資失敗という苦い経験をすることになりました。


なぜ、低PER株を買っても儲からないのでしょうか?


それは、PERを単体で見ていたからです。PERが低い会社は、それなりに市場から「今後あまり成長しないだろう」と評価されている可能性が高いのです。つまり、割安銘柄には割安銘柄なりの理由があるのです。


Q3. PERと成長率はどうセットで見るべきですか?


A. ズバリ、「PERと利益成長率」はセットで見るのが鉄則です。


PERと成長率を加味した指標としてPEGレシオというものがあります。


【PEGレシオとは?】 PEGレシオは、PERを利益成長率で割って算出する指標です。


PEGレシオ = PER ÷ 利益成長率


PEGレシオが1を下回ると「割安」、1を上回ると「割高」と一般的に判断されます。これは、PER(割安性)と成長性という2つの要素を同時に評価できるため、非常に便利な指標です。


PEGレシオの考え方そのものは正しいです。しかし、成長率の計算がアナリストやウェブサイトごとにまちまちだったり、過去の成長率のCAGRを使うものだったりで、現在から未来の成長率というのは一定の定義が難しいです。そのため、もっと単純に計算し、PERと成長率を見ていく方が正しい方法といえます。


基本はEPS(1株あたり利益)の成長率とPERを比較するのが一般的です。しかし、私の経験から、営業利益成長率とPERを比較する方が、より本質的な分析ができます。


なぜ営業利益なのか?


EPSは、特別利益や特別損失といった一時的な要因で大きく変動することがあります。一方、営業利益はその会社が本業でどれだけ稼いだかを示す指標なので、EPSに比べるとばらつきが少なく、その会社の本当の「実力」を測るのに適しています。


もちろん、EPS成長率が安定して毎期、毎年出せるような企業ならば、EPS成長率を使ってもいいと思います。


Q4. 神谷先生流のPERと成長率の判断基準を教えてください。


A. これは、論理的な説明というよりは、私の20年の投資経験に基づいたシンプルな目安です。


  • PERが10倍の場合: 営業利益成長率が20%程度あれば、PERの圧縮効果で株価が上昇し、割安だと判断できます。


  • PERが50倍の場合: 成長率が100%以上あることが望ましいです。もちろん、完全に2倍でなくてもいいのですが、少なくてもPERの数字よりも利益成長率のパーセンテージが上回っていた方がいいです。


この方法がもっともシンプルに、PERと利益成長率を比べることができます。


利益成長すれば、それだけPERに圧縮効果がかかります。実際株価が変わらなければ、どんどんPERは割安になってきて、投資家の目に留まるようになります。


「なぜこの会社はこんなに割安なのに、誰も買わないのだろう?しかも成長率も高い」


ということに気づく投資家が増えていきます。そうなれば自然に株価は上昇していきます。


もちろん、この成長率が今後も維持できるかどうかは、あなた自身の財務分析企業分析にかかっています。一過性の営業利益の上昇ではなく、継続的に、次の四半期、次の四半期もいい数字が出るだろうという企業分析が必要位なってきます。


そのため、四季報の使い方決算書の読み方をマスターし、自分なりの企業分析ができるようになることが、今までの失敗から回復する、そして、大きな利益を得るへの近道です。



Q5. 結局、どうすれば失敗しない銘柄選びができますか?


A. 結論として、割安株の判断はPER単体ではできません。40代、50代株式投資は、なんとなくの情報に流されず、正しい知識と分析力で自分軸の投資を確立することが成功の鍵です。

40代、50代ですとどうしてもインデックス投資だけでは大きな資産を築くための時間が足りないからです。20代の人なら、今から40年インデックス投資を行うだけ、それなりの資産を築くことができるでしょう。


もしあなたが今、「なんとなく個別株を買って損ばかりしている…」「インデックス投資だけでは物足りないけど、次の一歩が踏み出せない…」と感じているなら、それはあなたの問題ではありません。正しい知識と再現性のある投資法を知らなかっただけなのです。


KABU-ACAでは、ギャンブルではない、本質的な投資術を身につけたいあなたのために、ファンダメンタルズ分析の基礎から、あなただけの個別株選びの全手順までを丁寧に解説しています。


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