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「大きく下がったから買い時」、それって本当ですか?

2025年10月20日
読了時間: 6分

更新日:8月30日

買いのタイミングを間違えるな!
買いのタイミングを間違えるな!

こんにちは、KABU-ACAの神谷です。


企業分析では良い会社に見えるのに、いつ株価を確認すればよいのか迷うことはありませんか。私自身も、投資を始めた頃は「大きく下がったから安い」と思い込み、何度も失敗しました。


結論から言えば、株価のタイミングはチャートだけでは判断しません。私は、市況、セクター、企業の業績変化を確認し、最後にチャートで株価の位置を見るという順番を使っています。


なぜ優良株の株価が下がったので買い時ですか?


株価が下がった事実だけでは、企業価値に対して割安になったのか、業績悪化を織り込み始めたのか分からないからです。投資家心理や需給だけでなく、自分が見落としている企業の問題が隠れている場合もあります。


当時の私は、SNSで人気の有名企業が大きく下がると、「いまこそ好機だ」と思い込み、渾身の投資をしてよく損失を出していました。


銘柄の中身ではなく、安値になったという事実だけに反応していたのです。下落が続く中で判断した結果、その後も株価が戻らず、含み損を抱えることがありました。


大きく下がった銘柄がすべて悪いわけではありません。しかし、下落中というだけで判断せず、なぜ下がっているのか、業績と成長理由に変化がないかを確認する必要があります。


個別株はどの順番で確認しますか?


私が確認する順番は、市況、セクター、企業、テクニカルです。市場全体の資金の流れを見て、追い風がある業界を絞り、業績が伸びる企業を調べ、最後にチャートで株価の位置を確認します。


この順番を逆にすると、チャートの形が良いという理由だけで企業を選びやすくなります。テクニカル分析は銘柄を選ぶ主役ではなく、企業を選んだ後の補助です。


個別株を分析する基本の流れでは、市況からタイミングまでをどの順番で確認するか、全体像を詳しく説明しています。


なぜセクターの追い風を確認するのですか?


個別企業の業績が良くても、その企業が属するセクター全体に資金が向かっていなければ、株価が思うように動かないことがあるからです。機関投資家などの大きな資金は、個別企業だけでなく、経済環境や需要の変化を見ながら業界単位でも動きます。


たとえばAIデータセンターへの投資が拡大すると、半導体だけでなく、電気工事、空調、電力設備など周辺インフラへ需要が波及することがあります。企業を見る前に、どの業界に需要と資金が向かっているかを確認します。


ただし、セクターが強いだけで企業の成長が決まるわけではありません。同じ業界でも、製品、顧客、事業構成によって恩恵の大きさは違います。


業績変化の「成長の源泉」はどう確認しますか?


セクターの追い風が、企業の売上や利益へ実際につながっているかを確認します。さらに、会社固有の新製品、新市場、販売方法の変更など、利益を変える具体的な理由を探します。


たとえば、ソフトウェアの販売形態が単品販売からクラウド型へ変わる、海外市場への展開が進むといった変化です。大切なのは、ニュースを見つけることではなく、その変化がどの事業の利益へ、いつ、どのくらい表れるかを考えることです。


決算短信や決算説明資料では、最も利益に貢献する事業、その事業の成長率、成長した理由を確認します。企業分析で利益変化を見つける考え方も、この確認に役立ちます。


チャートでは押し目とブレイクアウトをどう見ますか?


企業とセクターを確認した後、私は移動平均線、押し目、ブレイクアウト、出来高を使って株価の位置を見ます。複雑な指標を増やすより、多くの投資家が確認している基本的な材料へ絞ります。


押し目では何を確認しますか?


押し目とは、上昇傾向の中で株価が一時的に下がる動きです。まず200日移動平均線の向きを見て、長期的な株価の方向を確認します。


次に、株価が25日、50日または75日移動平均線のどこで反応してきたかを見ます。すべての企業に同じ期間を機械的に当てはめず、その企業の過去の値動きで、どの線が意識されているかを確認します。


株価が移動平均線付近で反発し、比較的大きな陽線と出来高の増加が同時に見られれば、投資家の参加が増えた可能性があります。ただし、これは株価上昇を保証するシグナルではありません。


反対に、株価が短期移動平均線から大きく上へ離れている場合は、値動きが過熱していないかを確認します。株価が移動平均へ近づく動きが起きることもあるため、高い位置を追いかけるリスクを考えます。


ブレイクアウトでは何を確認しますか?


ブレイクアウトとは、一定の値幅で動くレンジ相場から、株価が上値抵抗線を超える動きです。私は複雑なトレンドラインを何本も引くのではなく、横ばいの上限を明確に超えたかを見ます。


ブレイクアウト
ブレイクアウト

ここでも出来高を同時に確認します。出来高を伴わない上抜けは、その後レンジ内へ戻ることがあります。株価と出来高が同時に増えている場合は、その価格帯へ参加する投資家が増えた可能性を考えます。


ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の使い分けでも、企業分析を先に行い、チャートを最後に使う理由を説明しています。


投資家は株価のタイミングで何を確認すべきですか?


株価の位置を見る前に、次の3条件を確認します。


・セクターに需要と資金の追い風があるか

・企業の利益を変える具体的な成長理由があるか

・チャートで押し目またはブレイクアウトと出来高を確認できるか


3条件がそろっても、その後の株価上昇を保証するものではありません。私が重視するのは、感情ではなく、市況、セクター、業績、株価の位置を同じ順番で確認し、自分の判断理由を説明できることです。


個別株のタイミングについて、よくある質問は何ですか?


株価が大きく下がったら割安ですか?


下落だけでは割安と判断できません。業績悪化や成長鈍化が原因の場合もあるため、企業の数字と下落理由を確認します。


200日移動平均線が上向きなら株価は上がりますか?


上昇を保証しません。200日線は長期的な株価の方向を見る材料であり、業績やセクターと併せて使います。


ブレイクアウトでは出来高も必要ですか?


出来高は市場参加の強さを見る材料です。株価の上抜けと同時に増えているかを確認しますが、単独では判断しません。


ファンダメンタルズとチャートはどちらを先に見ますか?


私は市況、セクター、企業の業績を先に確認し、最後にチャートで現在の株価の位置を見ます。


私が過去の失敗から学んだのは、大きく下がったから安い、チャートが上抜けたから良い、という一つの理由だけで判断しないことです。企業の成長理由まで確認して初めて、チャートを見る意味が生まれます。


株価のタイミングを正確に当て続けることはできません。それでも、毎回同じ順番と条件で確認すれば、感情だけで判断する場面を減らせると私は考えています。


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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の見解であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。


 
 
 

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