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【投資歴20年が語る】保有株が2倍になっても売れない…「利確のタイミング」をどう決めればいいですか?

利確のタイミング
利確っていつすればいいの?

はじめに: 利確は損切りより難しい「上級スキル」


こんにちは!KABU-ACA講師、神谷拓です。

もしあなたが今、インデックス投資から個別株投資へと進み、初めて大きな含み益を抱えているなら、おめでとうございます! しかし、同時にこんな悩みを抱えていませんか?


「株価が上がったのはいいけど、いつ売ればいいんだろう…」


実は、損切りはルールさえ決めれば機械的に実行できますが、利確(利益確定)はそうはいきません。明確に「ここで利確しろ」というサインがないため、損切りよりも難しく、上級スキルと言われています。多くの株式投資中級者が、老後資金や資産形成のためのせっかくの利益を、みすみす逃してしまいます。

今回は、私の20年の投資経験に基づき、「利確のタイミング」を決定する4つの具体的な鉄則を解説します。この鉄則を理解し、投資判断に自信がない状態から抜け出し、再現性のある投資を実現しましょう。


利確は一連の流れ。判断の土台は「決算」にある


まず、利確を考える前に、あなたの投資スタイルの基本フローを再確認しましょう。


あなたは、優良な成長株を選び、買いのストーリー(根拠)を持って購入したはずです(なんとなく買っている人は、この記事を閉じて勉強し直してください)。


投資の流れ
株を購入後の一連のフロー

利確とは、この一連のプロセスの中で行う判断です。

  1. 購入:明確な企業分析に基づき、株を買う。なぜ買ったかを明確化。

  2. 決算をチェックする。決算が良ければ3番へ。悪ければ5番で売却。

  3. 保有継続四半期決算をチェックし、ストーリーが崩れていなければ継続。

  4. 買い増し:決算が良ければ、さらに買い増し

  5. 売却(利確または損切り):ストーリーが崩れたり、目標を達成したら売る。


この土台を踏まえた上で、具体的な利確の鉄則を見ていきましょう。


利確の鉄則1:自分の「目標利益」を達成した時


最もシンプルで、かつ精神衛生上も重要な鉄則は、事前に決めた自分の目標利益を達成した時に利確することです。

例えば、私ならば「2倍の利益」と決めています。2倍の利益を達成したら、少なくても持ち株の半分は売るようにしています。

なぜなら、私はAppleやマイクロソフトのように20〜30年と上がり続ける株に遭遇することは極めて稀だと考えているからです。いつかどこかで成長率が減衰し、株価が下がる日が必ずやってきます。欲をかかず、どこかで利益を確保しておきましょう。


私の失敗談:Zoom銘柄の教訓


私も、2倍、3倍になった銘柄を握っておいた結果、含み益をゼロにした経験が何度もあります。 近年で言えば、コロナ禍でリモートワークが普及し、市場が「不可逆なニュースタンダードだ」と熱狂したアメリカ株のZoomです。Zoomは大きな花を咲かせた後、急落し、結局大きな含み益もゼロまで落ちてきました。急成長した銘柄は株価も急成長しますが、何年も先の利益を先食いしています。そのため、成長率が減速した瞬間に大きな売りが降ってきて株価は急落するのです。


「もっと上がるかも」という欲望が、あなたの資産形成の前進を妨げます。決めた目標に達したら、機械的に利益の一部を確定させましょう。


利確の鉄則2:想定していた「買いのストーリー」と外れた時


あなたが株を買う時には、必ずその理由(ストーリー)を決めているはずです。その理由、つまり成長シナリオが現実と食い違ってきた場合は、速やかに利確を検討すべきです。

これは、あなたが投資判断に自信がないままでいると見逃しやすいポイントです。


具体例:日銀の利上げと銀行株


例えば、「日銀が近い将来利上げを実施する」と予想して銀行株に投資したとします。しかし、予想に反して日銀が利上げを延期し続ける場合、銀行株の成長期待は薄れます。

この時点で、初めの仮説と現実がずれたと判断し、保有株を売却して次の投資機会を探すことが賢明です。


  • 「利益成長率はこのくらいあるはず」と決めていたのに、全然その成長率になっていない。

  • 「新規事業や新商品が大きな利益があげるはず」だったのに、成長していない、利益が出ていない、新商品が思ったより売れていない


あなたのポートフォリオには、常に買いのストーリーと外れていない銘柄だけが存在するように管理してください。


利確の鉄則3:短期的に「急騰」しすぎた時


もしあなたが1〜2年くらいで2倍〜3倍を狙っているのに、わずか1ヶ月で30%も急騰してしまったら、その時点で期間利益的には十分だと考えましょう。


急騰した銘柄は、市場の過熱感や一時的なニュースで買われている可能性が高く、すぐに調整が入るリスクがあります。


欲をかいて高値を追い求めず、適度に利確して利益を確保し、その資金を次の優良な成長株投資に回す方が、結果的に勝ち続ける方法につながります。これが再現性のある投資の基本です。


利確の鉄則4:決算が「想定外のダメな数字」だった時


これが最も重要で、損切りの判断とも密接に関わる鉄則です。

企業は四半期決算といって年に4回決算発表をしますが、その内容は必ず確認してください。そして、買った時の想定と違う数字が出てきたら、それは売却のタイミングです。

特に下方修正などはもってのほか、致命的だと考えてください。


決算が悪かった時の流れ


決算が悪かった銘柄は、その日だけではなく、次の日も、その次の日も売りが降ってくるのがセオリーです。なぜなら、機関投資家という大きな資本を持った投資家は、決算分析を行い、「ダメな決算だ」と思ったら、時間をかけて少しずつ売り玉をぶつけてくるからです。


もし含み益が出ていても、決算がダメだった時点で確実に利確してください。また、含み損になっていても、決算がダメだったなら確実に損切りしてください。

あなたの投資スタイルを改善し、資産形成の前進を確実なものとするためにも、決算書の読み方をマスターすることは不可欠です。


まとめ:『独学の限界』を乗り越え、勝ち続ける投資家へ


今回お話しした利確の鉄則は、あなたの個別株投資をギャンブルではなく、再現性のある投資に変えるための重要なルールです。


利確は、なんとなく行うものではありません。財務分析に基づき、感情を排して機械的に実行することで、初めて資産形成の前進と安定が可能になります。

もしあなたが今、「なんとなく買って損ばかりしている…」「投資のやり方を変えたいけど、何から始めればいいか分からない…」と感じているなら、それはあなたの問題ではありません。


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