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現役投資家がぶっちゃけ!「企業分析ってムズくない?」疑問を解消する株式投資入門

更新日:8月10日

企業分析
企業分析って結局何やるの? 

はじめに:KABUACA(カブアカ)講師・神谷拓の自己紹介


この記事は、株式投資歴20年、そして100人以上の個別指導実績を持つKABUACA(カブアカ)の講師、神谷拓が執筆しています。


私はこれまで、個別株を中心とした実践的な企業分析と市況分析の指導を行ってきました。


「投資で失敗した経験がある方」や「インデックス投資だけでなく、個別株投資にも挑戦してみたい」という方に特化した講座を提供しています。



1. 「企業分析をしろ」って言うけど、一体何をするの?


私は投資歴20年と聞くと、なんだかすごい投資家のように聞こえるかもしれません。しかし、正直なところ、そのうちの10年以上は全く儲からない“ダメ投資家”でした。


一時期は資金が底を尽き、投資を諦めかけたこともありますし、実は不動産投資に手を出したこともあります。


それでも、やっぱり株が好きだったのでしょう。結局、株式市場に戻ってきました。


株式投資を続ける中で、本当にたくさんの本を読みました。

私が投資を始めた頃は、まだ動画コンテンツも少なく、本屋に今ほど投資コーナーが充実していたわけではありません。それでも、手当たり次第に本を読み漁りましたね。


本を開くと、PER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)ROEROA移動平均線MACDトレンドライン……などなど、数えきれないほどの専門用語や様々な手法が出てきます。(横文字が多いよ!)


本で得た知識に「ふむふむ」と頷いた私は、「PERが低い割安株がいいんだ!」「よし、PERが低い銘柄をリストアップして買ってみよう!」と考えました。


当時は、東洋経済などで組まれていたPERが低い銘柄ランキングの一番上に載っている銘柄を買い、「これで俺も投資家だ!お金が増えるのが楽しみだなあ」なんて、ワクワクしていました。(そんなことは当然起こらず、期待は裏切られましたが…)


ちなみに、あの頃のダメ投資家の私は、PERがダメなら次はROEだ!とばかりに、次は移動平均線をベースとした投資法と、次々に手法を変化させていきました。


まさに底なし沼にハマっていく日々でしたね。(今となっては懐かしい思い出)


投資は難しい
底なし沼へようこそ!

そもそも、投資に関する本を開いてみても、人によってやり方が違いますし、投資にはそれぞれの性格に合ったやり方があります。また、本に書いてあるような一般的な手法だけで勝てるほど、株式投資の世界は甘くはありません。


しかし、私が長年株式市場に身を置いてきた中で、変わらない普遍的な真理があることも確信しています。


  1. 株式投資初心者は必ずみて。そもそも、株価ってなんで上がるの?


まず、誰もが考えるべき根本的な問いは、「なぜ株価は上がるのか?」ということです。もちろん、株価が上がるには様々な要素が複雑に絡み合っています。


株式市場は「生き物」とよく例えられます。「ミスターマーケット」と擬人化されることもありますよね。私はミスターマーケットを、気分がいい日と悪い日がコロコロと切り替わる、かなり躁鬱気味な人だと思っています。


株式市場にようこそ
気分は毎日違うよ!

そんな気まぐれなミスターマーケットも、実は普遍的で変わらない「あるもの」を常に見ています。


それは、企業の利益です。


シンプルですが、これが株式市場の本質です。企業の利益が増えれば、株価も上がります。

短期的には、ミスターマーケットの躁鬱のような感情によって株価は大きくブレることがあります。しかし、長期的な視点で見ると、株価は企業の利益と強く連動していることがわかるでしょう。


3. 投資って利益の何を見るべきなの?

株価の本質を理解していなかった私は、様々な投資本に手を出しては失敗を繰り返していました。

ある本には、「機関投資家(プロの投資家)はROE10%以上の企業にしか手を出さない」と書いてありました。ROEとは、株主資本に対してどれだけ効率よく利益を稼いでいるかを示す指標です。


「数字を見ると頭が真っ白になる!幽体離脱〜!」という方は、とりあえず「利益をどれだけ効率よく稼いでいるかを示す指標の一つ」とざっくりと覚えておいてください。


数字が嫌い
数字を見ると幽体離脱するあなた

私は、その情報を鵜呑みにして、とにかくROE10%以上の企業に注目し、中にはROE20%、ROE30%といった企業も買ってみました。

しかし、期待に反して株価はなかなか上がらず、結局は損切りに。


また別の本には、営業利益率が高い企業がいいとか、PBRが低い企業がいいとか、本当に色々なことが書いてありました。


ちなみに、これら全部を試して、ほぼ全敗したのがこの私です。えっへん! (会社に行く前に、喫茶店で必死に勉強していた記憶が鮮明に蘇ります…)


それで、前置きが長くなりましたが、私が数々の失敗の中で最終的に理解したのは、投資家というのは、今ある情報を先読みしてしまうということです。


これはどういうことかというと、例えば、今ROEが10%の企業であれば、そのROE10%という「現状」をもとに、すでに株価が形成されているということです。ROEが30%の企業でも、営業利益率が50%の企業でも、本質は同じです。


そういった「現状が良い」企業を探し出すだけでは、他の大勢の投資家と全く差別化できません。


私が失敗の中からたどり着いた、「他の投資家と差別化できる要素」は何だったのか。


その答えは、「企業の利益変化」でした。

4. 株価上昇の本質、「利益変化」とは何か?

「利益変化」とは、文字通り、企業の利益が上昇修正されることを指します。より正確に言えば、利益成長率が上方修正されることです。


ここは非常に重要なので、必ず覚えておいてください。

具体例を挙げます。


A. 毎年利益率30%(売上高に対する利益が30%)を安定して出す企業


B. 今は売上高に対する利益が5%しかないけれど、来年度は10%、再来年度は15%になる予定の企業


さて、この2つのうち、投資家にとってどちらが良い企業だと思いますか?

5秒で考えてみてください。


まず財務担当者や会計士、あるいは大多数の一般のビジネスパーソンは、A社が良い企業だと答えるでしょう。


しかし、投資家は違います。間違いなくB社が良い企業です。


なぜなら、B社には「利益成長率に変化」が出ているからです。


B社は現在、利益率5%の企業として評価されています。

しかし、実はその利益成長率が年々加速しており、市場はその企業価値を再評価する必要があるからです。


この「企業価値の再評価」こそが、株価を上昇させる原動力となるのです。


一方、A社は利益率は高いですが、特に大きな変化がありません。そのため、株価の上昇は緩やかになります。(もちろん、利益の蓄積によって企業価値は上がりますが、株価の上昇速度は限定的です。)


このようなB社のような企業をいち早く探し出すのが、投資家としての最も重要な仕事です。


そして、この「利益変化」を突き詰めて行うものが、まさに「企業分析」というものです。


この努力に見合ったリターンを手にすることは、インデックス投資では味わえない、超ワクワクする体験です。(あくまで私個人の気持ちですが!)


5. 個別株で「負けない投資家」になるための次の一歩

ここまで読んでくださったあなたは、きっと「企業分析」というものが、一般的な「財務指標を眺めるだけ」ではない、もっと奥深く、そしてワクワクするものだと感じていただけたのではないでしょうか。


私は株式市場によりも面白いものはこの世にはないと思っています。世界中の人が参加し、自分の血と汗の結晶であるお金を使って戦うのです。世界最高のエンターテイメント、最高峰のマネーゲームです。(って書くとギャンブルみたいですけど、全然違いますと声を大にして言いたい)


もしあなたが、過去の投資で思うような結果が出なかった経験があるなら、あるいはインデックス投資だけでは物足りず、個別株で自分だけの成功を掴みたいと考えているなら、今回の「利益変化」を読み解く企業分析の学び方は、次のステージへ進むための強力な武器になります。


投資に失敗しやり直し」を考えている方も、「株式投資の初心者、中級者のスクール」を探している方も、私たちKABUACA(カブアカ)の個別株 選び方 講座では、この「利益変化」を見つけるための実践的な財務分析と企業分析のノウハウを、一つひとつ丁寧に指導しています。


本記事で触れた「利益変化」の本質を深く理解し、実際に「上がる株」を見つける力を身につけたい方は、ぜひ一度、KABUACAの無料相談をご活用ください。あなたの投資が、これまでの失敗を乗り越え、大きく飛躍するためのサポートをさせていただきます。


ちなみ、ここまで読んでくださった方々は企業分析に興味があると思います。Youtubeでも企業分析やってますので、ぜひ登録してください。


企業分析の参考にどうぞ!

カブアカ代表 投資歴20年 神谷拓



 
 
 

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