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企業分析って、結局何をすればいいのですか?

2025年7月27日
読了時間: 7分

更新日:8月30日

企業分析
企業分析って結局何やるの? 

こんにちは、KABU-ACAの神谷です。


企業分析と聞くと、PER、PBR、ROE、ROAなど、難しい数字をすべて覚えなければいけないと思っていませんか。私も投資を始めた頃は、指標を一つ覚えるたびに投資法を変え、長い間結果を出せませんでした。


企業分析で最も重要なのは、現在の数字が良い企業を探すことだけではありません。企業の利益がこれからどう変化するのか、その変化がなぜ起き、今後も続くのかを調べることです。


なぜ企業分析は難しく感じるのですか?


私は投資歴20年と聞くと、すごい投資家のように見えるかもしれません。しかし、そのうち10年以上はほとんど利益を出せない「ダメ投資家」でした。


一時期は資金が底をつき、投資を諦めかけたこともあります。不動産投資へ手を出した時期もありました。それでも株が好きだったので、結局は株式市場へ戻ってきました。


投資を続ける中で、本当にたくさんの本を読みました。当時は動画も少なく、本屋の投資コーナーも今ほど充実していませんでしたが、手当たり次第に本を読んでいました。


本を開くと、PER、PBR、ROE、ROA、移動平均線、MACD、トレンドラインなど、数え切れないほどの専門用語が出てきます。「横文字が多いよ」と言いたくなりますよね。


なぜ指標が良い企業を買っても株価が上がらなかったのですか?


本でPERを知った私は、「PERが低い割安株が良いんだ」と考えました。東洋経済などの低PER銘柄ランキングの上位企業を買い、「これで俺も投資家だ。お金が増えるのが楽しみだな」とワクワクしていました。


もちろん、期待どおりにはなりませんでした。PERで失敗すると、今度はROE、それでも駄目なら移動平均線というように、次々と手法を変えました。


投資は難しい
底なし沼へようこそ!

まさに底なし沼です。投資本は著者によって方法が違い、人の性格や投資期間によっても合う方法は変わります。一般的な指標を一つ覚えただけで、安定した判断ができるほど単純ではありませんでした。


低PER株を買っても株価が上がらない理由でも、PERを単体で見て失敗した大学時代の経験を詳しく説明しています。


株価はなぜ上がるのですか?


企業分析を始める前に、「なぜ株価は上がるのか」を考える必要があります。株価には金利、市況、需給、投資家心理など、さまざまな要素が影響します。


株式市場は「ミスターマーケット」と擬人化されることがあります。私は、気分の良い日と悪い日がコロコロと切り替わる、かなり気分屋の人物だと思っています。


株式市場にようこそ
気分は毎日違うよ!

短期的な株価は、その日のニュースや投資家心理で大きく動きます。しかし中長期で企業価値を支える重要な要素は、企業が生み出す利益です。


利益が伸びれば必ず株価が上がるという単純な話ではありません。すでに高い成長が株価へ織り込まれている場合もあります。それでも、企業の利益とその変化を抜きに、中長期の株価を考えることはできません。


ROEや利益率が高いだけでは不十分なのですか?


ある投資本に、「機関投資家はROE10%以上の企業を見る」と書かれていました。ROEは、自己資本を使ってどのくらい効率よく利益を上げたかを示す指標です。


数字を見ると頭が真っ白になる人は、「株主のお金を使って、どのくらい利益を生み出したかを見る数字」と、まずは覚えてください。


数字が嫌い
数字を見ると幽体離脱するあなた

私はその情報をそのまま信じ、ROE10%以上、なかには20%、30%の企業も買いました。しかし、期待に反して株価はなかなか上がらず、損切りする結果になりました。


営業利益率が高い企業、PBRが低い企業なども試しました。これらを一通り試して、ほぼ全敗したのが私です。会社へ行く前に喫茶店で必死に勉強していた記憶が、今でも鮮明に残っています。


なぜうまくいかなかったのか。ROE10%や営業利益率30%という現在の数字は、すでに多くの投資家が知っており、株価にも反映されている場合があるからです。


企業分析で見る「利益変化」とは何ですか?


私が失敗の中から辿り着いた、ほかの投資家との差を生む要素は「企業の利益変化」でした。


利益変化とは、会社の利益予想が上方修正されることや、利益成長率が従来の見込みより加速すること、利益率が改善することです。現在の数字ではなく、以前の予想や実績から何が変わったかを見ます。


具体例で考えてみましょう。


・A社:売上高営業利益率30%を毎年安定して維持している

・B社:売上高営業利益率が現在5%、翌年度10%、翌々年度15%へ改善する見込み


皆さんなら、どちらを先に詳しく調べますか。5秒だけ考えてみてください。


A社は高い利益率を安定して出す優良企業です。一方、私は企業価値の変化を探すとき、B社を優先して調べます。B社には、利益率が5%から15%へ改善するという大きな変化があるからです。


ここでいう5%、10%、15%は「利益率」であり、「利益成長率」とは別の数字です。ただし、売上が同じでも利益率が改善すれば利益額は増えるため、企業価値が見直されるきっかけになります。


A社が悪い企業という意味ではありません。すでに高収益企業として評価されている可能性があるため、株価がさらに評価されるには、高い利益率を維持するだけでなく、新しい成長材料が必要になります。


利益変化の理由はどこで確認しますか?


決算資料や決算説明資料を読み、なぜ利益率や利益成長率が変化したのかを確認します。販売数量、値上げ、原価低下、製品構成、新規事業、大型受注など、利益を変えた具体的な理由を探します。


その理由が一度だけのものか、次の四半期以降も続くのかを考えます。利益率が改善していても、資産売却など本業以外の要因なら、同じ成長が続くとは限りません。


決算書で成長率の加速と減速を読む方法も、現在の数字ではなく変化を見るための記事です。


企業分析はどの順番で進めますか?


私が確認する順番は、市況→セクター→企業です。企業分析だけが正しくても、市場全体や業界に強い逆風があれば、株価は思うように動かないことがあります。


企業を見る段階では、最も利益に貢献している事業、その事業の利益率と成長率、成長した理由、理由の継続性を確認します。最後にチャートで株価の位置を見ます。


個別株を分析する基本の流れと組み合わせると、企業分析をどの段階で使うのかが分かりやすくなります。


投資家は企業分析で何を確認すべきですか?


企業分析では、次の3つを自分へ質問してください。


・最も利益に貢献している事業は何か

・利益率や利益成長率にどんな変化が起きているか

・変化した理由は次の決算でも続きそうか


現在のPER、ROE、利益率が良いだけで企業を決めないことです。指標は企業を比較する入口ですが、株価評価を変える可能性があるのは、数字の変化と、その変化を生んだ具体的な理由です。


企業分析について、よくある質問は何ですか?


企業分析では最初に何を見ればいいですか?


最も利益に貢献している事業を確認します。その事業の利益率、成長率、成長理由を見ると、会社全体への影響を判断できます。


ROEが高ければ良い企業ですか?


ROEは資本効率を見る重要な指標ですが、高いだけで株価上昇は決まりません。現在の評価と今後の利益変化も確認します。


利益率と利益成長率は同じですか?


利益率は売上に対する利益の割合、利益成長率は利益額の増減率です。別の数字なので、混同せず両方の変化を確認します。


利益が伸びれば株価も必ず上がりますか?


必ず上がるわけではありません。成長が株価へ織り込まれている場合もあるため、市場予想との差や成長の継続性を確認します。


私が長い失敗の末に学んだのは、指標を次々に乗り換えることではありませんでした。企業の利益がどう変化し、その理由が続くかを、自分の言葉で説明できるようにすることです。


企業分析は数字をたくさん暗記する作業ではありません。数字の裏側で何が起きているかを調べる作業です。そこに気づくと、企業を調べること自体が面白くなります。


企業分析の具体例を動画でも解説しています。文章と合わせて確認してください。


企業分析の参考にどうぞ!

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載内容は執筆時点の見解であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。


 
 
 

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